金融機関が評価するポイント
金融機関が評価するポイントは、以下の4点です。
書き上げた自社の経営改善計画書を次の視点で確認してみましょう。
① 自行貸付金の完済期間が何年後になっているか
完済期間の目安
- 5年以内・・・「問題なし」
- 10年以内・・・「一応仕方なし」
- 10年以上・・・「問題視する」
ということになります。
② 経営悪化原因に妥当性(金融機関から見て)があるか
経営者の反省と覚悟が見られるかどうか。
経営不振の理由が外部環境だけのせいになっていたり、従業員の質が悪いとか、自社設備が老朽化している、という理由で終わっていて、経営者の反省がない場合は信用されません。
③ 改善策の実現可能性
「あれもやります。これもやります。」と書かれていても、本当にできるのかどうか疑わしい内容であったり、資金力がないのに多額の資金を必要とするものが列挙されている場合は信用されません。実現に根拠のある改善策が必要とされます。
④ 経営者の真剣な思いが伝わってくるか
経営改善計画書は、金融機関のために作成するものではありません。
あくまでも作成企業が再生するために作成するものですから、計画書全体から経営者の思いが伝わらなければ評価は難しくなります。