消費税増税消費税率の8%への引き上げが本決まりになりそうです。

今回の消費税率の引き上げは既に決まっていたことではありましたが、安倍首相は慎重でした。

 

それは税率の引き上げによって消費が減少し、景気に否定的な影響が出るのを恐れたからだと言われています。

それを防ぐために低所得者への援助なども検討されています。

 

しかし、どのような援助策が講じられても必ず悪影響は出ます。

特に要注意なのは高額の耐久消費財を製造・販売されている業種です。

来年3月までは駆け込み需要で売上高は増加しますが、4月以降売上は急減します。

 

駆け込み需要で一息つく事業所もあるとは思いますが、反動減がいつまで続くのかは不明です。

だから一層経営に悪影響が出る恐れがあります。

 

普通の消費財を製造・販売している業種では駆け込み需要はそれほど大きくはないでしょうが、4月以降間違いなく3%以上売上高が減少します。

要注意なのは販売価格にきちんとプラス3%の消費税を上乗せできるかどうかです。

食品製造業者が卸売価格を3%アップできるのか、小売業者も3%アップできるのか、これができないと売上が減少する上に、利益まで減少させることになります。

 

自社はどの程度の売上減と利益減に耐えられるのか、そのシミュレーションも経営改善計画の一つとなります。

経営環境は売上減少傾向にありますが、その中でどのように売上高を維持し、利益率を維持するのか、その計画策定も今こそ求められています。